[NEUEKA]札幌のデザイン会社ノイエカ

できますか?に込められた

[]できますか?に込められた意味 01:55

 あまりほめられたことではないのですが、以前、会社に勤めながら個人としての仕事も並行して行っていた頃が(もう10数年前)ありました。会社の仕事を7時ぐらいには切り上げ、別のデザイン会社からもらった仕事を自宅で夜中までかかってやるというパターンで、社員としてのサラリーがオマケに思えるほど稼いでいたこともありました。

 正当化する訳ではありませんが、今になって考えるととてもよい経験をしたことがわかります。当時は稼ぐことしか考えていませんでしたが、実は仕事をしていく上で重要な2つのことを学んでいたようです。

 ひとつは、いかに効率よく仕事を進められるか。会社の仕事を早く切り上げなければアルバイトができないので、当然作業効率をあげて急いでやるわけですが、急ぐ(早く動く)だけでは限界があります。デザインの仕事は作業のほかに「考える」という仕事もあるので、作業効率を上げる以外の工夫が必要になってきます。

 

  • 打ち合わせの時、余計な話をしない。聞きたいことしか聞かない。

 無駄話を相手にさせないテクニックが必要です。クールな威圧感を醸し出すとか。もちろん自分から天気の話をしだすようなことは慎むべき。話の主導権を握って質問だけするというスタイルがとれればベスト。

  • あらゆる仕事のリファレンスを作っておく。

 デザイナーにとっては過去の経験が最大の財産です。没になったものも含めて全て整理しておき、新しい案件になにか活用できるものがないか常に把握しておくことで、とっかかかりが非常にスムーズになることがあります。発想の立ち位置を定める、という作業です。

  • デザインのヒントになるようなものをアーカイブしておく。

 何も、あるメディアのものが必ずしも同じメディアのデザインに活用できるばかりではありません。優れた建築デザインを見てグラフィックのアイデアにつながることもあるし、面白い小説を読んで広告のコンセプトにつなげられることもあります。そういう意味でのアーカイブです。

  • 完全に仕事に集中できる環境を作っておく

 多くの場合、作業進行の差し障りになる原因は自分自身です。つまり、手の届く範囲、目に映る範囲に「時間つぶし」系の小物を置かないということ。DSは遠く離れた引き出しにしまうとか、作業中ブラウザーは立ち上げないとか。当時そんなものはありませんでしたが。


 もうひとつ学んだ重要なことは、やる・できる、と言うことの大事さ。できないと言ってしまったらもう何もないということ。仕事をオファーしてくる人が期待するのは、任せれば問題なくできる、というとてもシンプルなことなので、断るということは理由の如何に関わらず仕事が(能力的に)できないということと同義です。前提条件が厳しい─短納期であるとか、量が多いとか、珍しい仕事であるとか─仕事であっても、工夫次第では十分できることがあるわけで(仲間と手分けするとか、経験者を捜し出して聞いてみるとか、いくらでも)、オファーしてくる立場としてはその「工夫=頭を使う」ことも含めて仕事として頼みたいわけです。

 こんなことがありました。とある地方の港のそばに巨大な倉庫群が建設されることになり、建設中の半年間、工事の仮囲いフェンス(たしか約400メートル)が用意されることになりました。そのフェンスに入れるグラフィックのデザインを任されたのですが、当然そんな仕事(400メートルって!)はやったことがありません。

 かなり途方に暮れましたが、考えていても仕方がないので、大手ゼネコンの広報と思わしきところに片っ端から問い合わせて過去にそういうこと(仮囲いフェンスのグラフィック)をやったことがないか聞いてみました。ほとんど全く取り合ってもらえませんでしたが、一カ所だけそういう話なら○○という業者がある、という情報をくれたところがありました。早速問い合わせましたが、デザイン会社のペーペーにまともに資料だけくれるわけがありません。うちに施工を出してくれるなら組んでもいいですけど、という話。なので、今度は工事を監修していた会社の担当者に、フェンスへのグラフィック施工業者が決まっていないなら○○だったら経験もあるし面白いデザインができる、と話を吹き込んで(実際施工業者は決まっていなかった)、その業者に発注する約束を取り付けました。

 おかげでその業者からは感謝され、資料もあるだけ見せてもらえ、様々なアドバイスももらって、無事デザインすることができました。おまけにフェンスへの施工の監理までやらされて(いい意味で。)よい経験となりました。

 断ることは簡単ですが、「できますか?」の質問というのは上記のようなことも含めて「できるかどうか」を聞いているのだと思います。とりあえず、自分のもてる力(コネクションやネットワークも含めて)を総動員しても無理な場合のみ「できない」となりますが、そんなことは滅多にないものです。

 今は逆に「できますか?」と聞く立場になることが多いのですが、それには少なくとも軽くない意味が込められています。幸いなことに、熟考もせず「できない」とか「ちょっと忙しいんで」とか言う信頼感に欠ける人は周りにいないので、とても助かっていますが。

 効率よく仕事をすること。頭を使うこと。こうして考えてみると、別にデザインの仕事に限ったことではない話でした。


♪ 蛹化の女 / Jun Togawa

12.6.09 16:44, kommentieren

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5分で数千万円を生み出すデ

[]5分で数千万円を生み出すデザイン 00:39

 このプレゼンテーションの結果如何で数千万円の創業資金が得られるかどうか決まる。数年にわたり準備と根回しをしてきた企業内ベンチャーにGOサインが出るかどうか決まる。今後数年間、公共系事業の主体企業になれるかどうか決まる。

 これらはこれまで実際に手がけてきた案件ですが、いずれも非常にクリティカルな場面でデザインの重要性が問われ、結果が求められる仕事でした。具体的には先進的で(一般的には)難解なビジネスモデルを決裁者─ベンチャーキャピタルであったり一部上場・巨大企業の取締役会であったり、行政の長であったり─にわかりやすく、かつ短時間で伝えるというミッションで、プレゼンに関する一切のシナリオ、資料、立ち振る舞い、場合によってはしゃべり方、服装までこちらで(デザイナーとして)コミットしています。

 特に新規事業の立ち上げに関しては、その時点においてはビジネスモデルそのものが商品であり価値そのものですので、それを正確に、端的に伝えられるかどうかが生命線となります。特に『0(ゼロ)モデル』と呼ばれる、主にR&D系(以前はITが多かったと思いますが現在はバイオ系が主たる0モデルのようです)で立ち上げ後売り上げがたつまで数年かかるというスタートアップについては、製品もない、サービスインの目処もない、仮説に基づいた細い線のみある、という状況ですから、ビジネスモデルを正確に理解してもらえるかどうかが全てといっても過言ではありません。

 経験上、そういった場面で創業者自身がプレゼンテーション(企画書の作成も同義)の骨子を用意することは、必ずしもベストなかたちではないようです。多くの場合、失敗の確率が高くなるように思われます。

 まずひとつには、創業者はその事業の周辺知識に関してのレベルが高すぎることがあげられます。知識があること自体は当然ですし問題はないのですが、他者のレベルに合わせて情報をかみ砕いていく、あるいは簡潔な表現をする努力が不足していることが見受けられます。特に出資/融資の決裁者というのは得てしてジェネラリストであることが多く、スペシャリストである創業者の言葉が理解されにくい傾向があるため、表現やシナリオに充分な注意が必要と思われます。

 また、知識レベルの問題だけではなく、量の問題もあります。多くの創業者は、有り余る情報を限られた時間にも関わらず全て伝えようとしてしまう傾向があります。時間が有限である以上、本当に伝えたいこと以外は大胆にオミットした方が効果的なのですが(後で聴取者から質問というアクションを引き出せる)、創業者自身が全て大事と思っている情報から「何を削るか」という判断はしにくいことと思われます。

 もうひとつは何をもってしてベネフィットとするのかが、立場によって変わるということが、創業者には理解しにくいことがあげられます。研究者がそのシーズをもって創業するような場合に多いことですが、創業者にとってのベネフィットは自身のもつ何らかの技術力を示すことである場合があります。しかし出資/融資をする立場からすればビジネスとして形がつくれるのか、どれだけの利益が見込めるのかがベネフィットですし、事業上のパートナーであればそのビジネスの継続性がベネフィットとなります。もちろんエンドユーザー(仮に一般消費者として)にしてみれば、その製品/サービスがどれだけ自身の生活を豊かなものにしてくれるかがベネフィットそのものです。

 そういう基本的な齟齬がある上で、技術に関しての専門的な説明を主体にプレゼンテーションしても、得られる結果は自ずと限られたものになります。端的に言えば、相手が知りたいのは「で、どうなるの?」という一点につきます。

 どうやら、基本的に創業者は話を聞いてくれる相手によってプレゼンの落としどころ(示すべきベネフィット)を柔軟に変えるということが苦手な人種のようです。

 そういったことを踏まえて、クリティカルなプレゼンに関しては第三者の力を借りることが有効な方策であると思います。具体的にはプレゼン慣れしていて、情報を扱うことに長けたデザイナーにアウトソースすることをおすすめします*1

 デザイナーにとっても、普段自分が手がけているデザインというものの効果測定はなかなかできない(曖昧でわからない)ものですが、こういった案件は非常にシビアに結果がでる、デザイナー冥利に尽きる仕事になりうると思いますので、機会があったらぜひチャレンジして欲しいと思います。もちろん失敗した時のダメージは半端じゃなく大きいですが。

 ちなみに冒頭であげた3件の例は、もちろん全て成功事例です。


♪ Keep on Movin' / Soul II Soul

*1:弊社の場合は対価は成功報酬で承っていますが、ビジネスモデルが我々から見てもあまり魅力的ではない場合は、残念ながらお断りしています。

12.6.09 16:43, kommentieren

デザイナーかくあるべし。

[]デザイナーかくあるべし。 01:56


 デザイナーにとって大切なことは2つしか思い浮かばない。これは自分自身がデザインを生業としてやっていこうと決めた10数年前に決めたことで、それをいまだにかたくなに守り続けている。頑固な対応をしたせいで、結果、仕事自体が立ち消えになるなど、必要以上に苦労した(主に金銭面で)気もする。しかし得るものも非常に多かったし、なにより、今さら方向転換するにはあまりに細く深い道に分け入ってしまっていると思うので、おそらく今後もこの方針でいくことだろう。

  1. デザイナーは寝る間を惜しんで遊べ
  2. 客に媚びたデザインは絶対にするな

 この2つのシンプルな命題を常に自分自身に課してきたが、若干説明が必要かもしれない。

デザイナーは寝る間を惜しんで遊べ

 まず、「寝る間を惜しんで遊べ」について。これは世の中のあらゆるものを見聞きし、体験しておけという意味で、ただ単に夜遊びすればよいというものではない。遊び方やだれと遊ぶかが問われる。

 例えば若い頃、主にデザイナー仲間とはバイクにはまり、バンドにはまり、旧車にはまり、エアガンにはまり、インラインスケートにはまり、スノーボードにはまりetc。ステレオタイプといえばそれまでだが、やらずに批判的なことを言うよりはともかくやってみて、とりあえずこの先へはもう進めないかも、という「やり切った感」があるところまでやってみたことがとてもよい経験になっていると思われる。

 それから旅行。特に海外への旅行は様々な場面で効いてくる。個人的に思い出深いのは仲間3人でアメリカのザイオン国立公園へ、レンタカーで砂漠を貫くハイウェイをドライブしたことで、これは人間としての経験値がかなりアップしたと思う。(途中、小さな村のマックに立ち寄ったときは、よっぽど東洋人が珍しかったのか子供から老人までわらわら寄ってきて話しかけられた。)

 具体的にデザインの成果物に影響が出ることはそれほどないと思うが、そうではなく、例えばお客さんと話している時に現れてくる知識の深みであったり、あるいは自信であったり、そして何より「自分とは異なる価値観の世界(場面)をどれだけ経験してきたか」ということにつながってくると思う。これはデザイナーとしては大変重要なパラメーターで、自分とは異なる価値観を、否定するでもなく、反発するでもなく、そのままを「理解」してデザインの価値判断に用いられるかどうかが、そのままそのデザイナーの能力に深く関わってくると思われる。

 例えばこういうことだ。よく製品やサービスの企画時に「想定する顧客層」を設定することがある。よくある浅はかな企画では「20代から30代の女性」とか「富裕層」とか「OL」といったように設定されるが、これらがまったく顧客層のスコープになっていないことが、経験値の足りないデザイナーにはわからないのだ。富裕層といっても年収3000万のサラリーマンと年収3億円の実業家と年収は0だが資産が10億ある無職の人では、生活スタイルも価値観も(つまり何もかもが)違うということが想像されなければならない。20代女性といっても、はたちの大学生と29歳のキャリアでは、もう人種が違うのだ。同じデザインコンセプトの製品でカバーできるわけがない。

 真剣に遊ぶことを通じて、様々の経験をし、多種多様な人々に出会うことが、デザイナーとしてのスキルアップに通じると信じている。

客に媚びたデザインは絶対にするな

 例えばクライアントの社長がどうやら青系のデザインが好きらしい、なので青を主体にデザイン案を組み立てる、というのも媚びたデザインかもしれないが、ここでいう「媚びたデザイン」というのはちょっと違う。

 一言でいえば、よくあるデザインをするな、ということでもあるし、あるいは万人が安心するデザインを出すな、ということでもある。具体例を出そう。もし女子大のウェブサイト(パンフでも校舎でも何でもよいが)をデザインすることになったとしよう。全体のキーカラーを何色にしようかと思い立ったとき、女子大=若い女性=ピンク、なのでピンク主体でいこう、という発想が典型的な「媚びたデザイン」※の悪しき例だ。最低である。万人がもつステレオタイプ像に頼った発想は、はっきり言って(デザインという業務上)害悪でしかない。

※サザエさん的デザインともいう。サザエさんに出てくる老人は腰が曲がって杖をついているし、悪人はサングラスに無精ひげだし、インテリは眼鏡だ。そこにはデザインはなく、あるのは記号のみである。

 どこにでもある陳腐なコンセプトしか打ち出せないのなら、デザイナーとしてその案件に関わっていく資格がないのだと思う。デザインを通じて新しい意味づけをしたり、新しい考え方をもたらしたりすることをデザイナーは常に目指すべきだ。

 よく遊び、媚びない。これにつきると思う。


♪ 黒い月のニーナ / Cioccolata

12.6.09 16:42, kommentieren

お仕事紹介WEB編(その2)

[]お仕事紹介WEB編(その2) 00:55

仕事紹介WEB編の続き。例によって順不同、思いつき順です。

アサヒファミリークラブ

 朝日新聞の購読者向けサービスサイト。制作進行中は目に見えてないところで色々と考慮すべきことが多く、苦労したと同時に大変勉強になった。諸処の事情で丸ごとSSLに。裏側が日々進化しているので、現在のバージョンは2.2.4ぐらい。ベータ版は3.0.01が実はできている。Design=A嬢

Savon de Siesta

 正しく化学的知識に裏打ちされた手作り石けんのサイト。仕事をお受けするか否かの判断に「ノイエカコード」というのが密かにあり、例えば製品/サービスの成り立ちに疑問があるところに関してはお受けしないつもりでいる。そういう意味でSiestaはまさに我々が作るべきサイトだと思う。で、作ったのがこれ。甘すぎず、堅すぎず。Color Me Shop!というサービスを使っていますが、システム的な制約が多い中でなかなかがんばったと思います。Design=H

CROSSING(札幌市)

 クリエイターと企業をマッチングするポータルサイト。運営にも関わっています。このサイトのみそは、なんといっても「画面の大きさ」切り替え機能。PHPで動的にスタイルシートの数値を書き換えるという方法で実現していますが、実用性はともかく、インパクトは大。Design=H

さっぽろ産業振興財団スタートアッププロジェクトルーム

 札幌市のインキュベーターのサイト。XOOPSでできていますが、弊社スタッフの村岡君が一人で全て構築したもの。よくやった。超よくやった。Design=A嬢

一久大福堂(旭川市)

 おいしそう。写真撮影のために時々商品が届けられますが、いつもおいしく頂いております。もっとこういう案件が増えないかと心から願います。Design=A嬢

札幌市エレクトロニクスセンター

 略称エレセンのサイト。全体にクリーンなデザインで、この施設の特徴をよく表せていると思います。ここの内部に、マイクロソフトと札幌市のコラボでできた「札幌イノベーションセンター」がありますが、これの外装&サインのデザインも弊社がやりました。サイトのDesign=A嬢、外装&サインDesign=H

中央コンピューターサービス株式会社

 主に自治体向け総合行政システムを開発している会社のサイト。WEB標準を強く意識した作りになっている。CSRに関して提案するなど、単にサイト制作というくくりではない範囲までコミットしている。Design=H

 ほかにも様々な事例がありますが(さすがに全部は思い出せない)、また機会を改めて紹介したいと思います。


Wonderful Christmastime / Paul Mccartney

4 Kommentare 12.6.09 16:42, kommentieren

お仕事紹介WEB編(その1)

[]お仕事紹介WEB編(その1) 23:57

 たまに自社で手がけて来た仕事の紹介でもしようかと思い立ち、一言コメント付きで紹介してみることにします。今回はWEB編。並び順は全くの順不同、時系列も無視したランダム順です。

札幌コンベンションセンター

 打ち合わせから制作・納品まで全てをスタッフに任せてしまった案件の第一号。個人的には何も関わってません。よくできてると思います。WEB標準を指向した最初の案件でもあります。公開当初はセンターの強い意向でスタッフの似顔絵をトップページに載せてましたが、何ともいえないローカルっぽさを醸し出していました。Design=A嬢

HiNT(R&Bパーク大通サテライト)

 HiNTとは独立行政法人産業総合技術研究所・北海道センターを中心とした組織のサテライトオフィスのことで、一言で言えば産官学連携の窓口としてハブ機能を担っているところです。太田室長という「歩く研究者データベース」な方がいて、どんな難しい相談をしてもたちどころに最適な研究者をマッチングしてくれます。サイトとしてはXoopsベースで構築されていて、こういう多数の機関や関係者が運営に関わっているサイトはCMSが大変有効に働き、本領を発揮します。Design=H

産業総合技術研究所・北海道センター

 一個上のHiNTの母体組織で、弊社が制作をした順番はこちらが後(一年後ぐらい)になります。まだWEB標準に準拠していないころの案件です。弊社はこういった研究組織や大学などの、専門的で難しい内容の事業紹介をわかりやすく再構築することがどうやら強みのようです。Design=A嬢

函館大学(函館市)

 うってかわって、こちらはとてもユニークなアプローチをしている大学サイト。WEBによって受験出願を増やす、というシンプルなミッションに対しての、弊社なりの答えがこのサイトです。たとえば大学のサイトでありながら観光情報を大きく扱ったり、トップの学長も1学生もフラットに扱ったインタビューであるとか、動画をフィーチャーした部活紹介であるとか、かなり特色があるコンテンツだと思います。全ての取材や写真撮影をデザイナー自身(2名)がやっています。ハコちゃんの中身も実は。Design=A嬢&M嬢

藤女子大学 学科サイト

 おそらく弊社で初めてCMSを導入したサイトだと思われます。もはや懐かしく感じます。2種類のCMSを組み合わせてアカウントレベルを使い分けるという手法をとりました。話し合いの進め方や運営方法の確立など、いろいろと勉強になることが多い案件でした。Design=H

GEL-COOL

 保冷剤一体型ランチボックスというユニークな製品のサイト。製品(GEL-COOL)自体のプロダクトデザインも弊社がやっています。製品のコンセプトを伝えるという役割と、ECサイトとしてしっかり商売してくという機能のバランスの取り方など、日々変化・成長しているサイトです。サイトと一緒に我々も成長させてもらっている気がします。Design=H&A嬢

横浜QUEENS EAST(横浜市)

 横浜にあるデパートのWEBサイトで、弊社で手がけている唯一の流通系クライアントの案件です。今更ですが、ネットというインフラがある以上、距離が離れていることを問題にするのはナンセンスですね。Design=A嬢

その2に続く


♪ 1000 Knives / Yellow Magic Orchestra

12.6.09 16:42, kommentieren

会社がピンチの時の特効薬(2/2

[]会社がピンチの時の特効薬(2/2) 02:20

前回からの続き。

 忙しいのに売り上げが増えない理由は、

  1. 儲からない仕事をしている
  2. 時間をかけ過ぎている
  3. 経費管理ができていない
  4. 実はそもそも仕事がない
  5. 仕事量にあった人員構成ではない

といったところだということを前回にのべた。

 しかしこれは状態の表面をなぞっているだけで、事象がある以上原因ももちろん存在する。ひとつづつ正面から検証してみる。方法は簡単で、それぞれの項目を疑問型にして自分に問いかけてみればよい。

なぜ儲からない仕事をしているのか

 自分の儲けがわからないからだ。WORKとBUSINESS。WORKERは与えられた仕事、目の前にあるコト/モノを片付ければそれで収入が得られる。だれかが売上やら経費やら利益を管理してくれているからだ。ぜひBUSINESSMANでいて欲しい。各自が少なくとも自分の仕事が「いくら」なのか意識していなければならない。今自分がしているのは「建設」なのか「雪かき」※なのかわかっていれば、労力の配分も考えるだろうし、危機感を持つこともできるはず。

※建設的仕事は創造により利益を生み出し、雪かき的仕事は維持作業により消耗するだけ、という定義

なぜ時間をかけ過ぎてしまうのか

 スケジュール管理が甘いから。その通り。ただし実際は別なところに原因がある。相手(クライアント)があることなので、どんなに綿密にスケジュールを立てても予定通り事が進むことはまずない。こちらの怠慢で作業が滞るのは論外だが、多くの場合「返事/決済待ち」や「原稿遅れ」がスケジュールを狂わせる要因だ。

 心がけるべきことは以下の通り。

  • 返事のしやすい質問をすること
  • 安心して決済できる情報を揃えてあげること
  • 例やテンプレートを提示して原稿出しを助けること
  • クライアントにあらゆる判断を丸投げしないこと!

 相手は本業ではないWEB制作を担当させられ辟易しているのかもしれない。(本来は)営業企画担当係長の方にいちいち「プルダウンメニューはマウスオンした時に出るようにしますか。それともクリックしないと出ないようにしますか。」などと判断を仰いではいけない。

なぜ経費管理ができないのか

 金額的な目標値が設定されていないからでは。べつに儲けなくてもいいのなら経費なんて管理しなくともよい。かかったらかかっただけ払えばいいのだ。だが残念なことに天下り財団と違って弱小企業である弊社は利益を出さなければならない。これは実はコミュニケーションの問題だ。会社がどのような状態にあり、どれだけの利益を必要としているのか、スタッフ各員のキャパシティに応じた目標値は、といったことをプレッシャーではなくモチベーションとして肯定的に伝える必要がある。

仕事が足りないのはなぜか

 営業が足りない?宣伝・広報が足りない?半分正解。正確には「売る商品がない」である。八百屋の商品は野菜だし、ガソリンスタンドはガソリンがメインの商品だし、葬儀屋は葬儀と世間体を提供する(立派な葬式という言葉からわかるようにあれは世間体商売だ)。わかりやすい。なのでそこには営業や広報の手法が存在し、営業マンも活躍の余地がある。翻って、デザイン会社の商品とはなんであろう。デザイン?それはどんな形をしているというのか。売り物として形が確立していないもの(=なんだかわからないもの)は、どんなに営業/広告宣伝したところで売れるわけがない。

 まずはデザインて何だ、を定義※する必要があるし、具体的なサービスとしてメニューアップできなければ話にならない。

※すでに「デザイン=情報に形を与えること」と定義してある(こちら参照)ではないか!

仕事量より人員が多いのはなぜか

 これは「売り上げに対して人が多すぎるのはなぜか」のミスリードである。そしてそれはつまり、「仕事が足りないのはなぜか」なのだ。ようするにコネや縁故やラッキーに頼って漠然と雛鳥になっていてはいけないということだ。なんと当たり前のことであろう。


 弊社が抱える問題の多くが、実はコミュニケーションの問題であることがわかる。経営者としてスタッフに伝えるべきことを伝え切れていないのが、このような様々な弊害を生み出しているのだ。信頼して全て任せるという態度はクールで大人のようではあるが、裏を返せばいちいちコミットしたくないという気持ちが透けて見えるのである。五月蠅いとかしつこいと言われるぐらいで経営者はちょうどいいのかもしれない。社長は嫌われてナンボ、という説もあるにはある。

 会社がピンチの時の特効薬。やはりそんなものはなく、結局のところ「普段からのコミュニケーションの確立」という、腹筋やスクワットに似た地味な体力作りしか会社を救いはしないのである、と思う。

 

♪ That's Really Super, Supergirl / XTC

5 Kommentare 12.6.09 16:41, kommentieren

見積作成料7500円

[]見積作成料7500円 01:02

 だいたいこの時期(12月)は各企業や行政機関が年度内の予算消化を目論む時期で、年度当初の渋さはどこ吹く風で次々に見積もり依頼がやってくる。TODOベースでいうと約3割は見積書作成の日々。見積書作成費というのを請求したいぐらいだ。

 少し盛りすぎたかな?というものに対しても、仕様追加でさらに増額というケースもあるぐらいで、もしこれが全て成立したら絶対にこなしきれいないのは間違いない(幸いにもそんな事態は訪れないのだが)。

 一案件の全ての行程のうち、実は一番難しいのが見積もるという作業ではないかと思っている。まず必要な作業項目がもれなく列挙できるかということと、作業量に応じた各種リソースを的確に割り振れるかどうか。さらに瑕疵に対する保険やリスクの取り幅、そして当然利益のオンは適切に行わなければならない。クライアントとの関係状態によっては「大人の事情」係数が掛けられることもある。

 ここでよくやってしまう失敗は、例えば200万円の案件に対して、10%ぐらいの値引きでできるならそうしようか、お世話になってるし、という失敗。当たり前だが零細デザイン会社にとって20万円は小さい額ではない。20万円の案件をタダでやってくれと言われたら絶対にやらない(むしろ激怒)一方で、20万円の値引きはまぁいっかでやってしまうのだ。

 以前大阪のプロダクションと大規模商業施設(いや、ステラプレイスのことですが)の仕事をしたときのこと。インフォメーションサインのプランニングをこちらで進めていて、途中追加で建築図面が必要になったので、その大阪の会社に頼みデータを送ってもらった。その後無事案件が終わり、かかったフィーを請求したのだが、なんとこちらの請求額から「データ支給費 50円」が差し引かれて支払われたのだった。これには驚いた。その会社で取り仕切っていたプロジェクトは数億円に及んでいたはず。にもかかわらず、しっかり50円を回収してくるとは。

 大人の事情も大事だが、しっかり利益を確保して企業としての体力を保つことはとても大切だ。次に見積書を作成するときは、「見積書郵送料80円」を項目として盛り込んでおこうかと思う。


♪ Another Bridge / Everything But The Girl

12.6.09 16:41, kommentieren